くまもと復興 後編
2018/04/17 Tue. 17:15:00

城彩苑から二の丸広場に進み行くと見えてきたのは宇土櫓と足場に囲まれた大小天守の姿。
地震前はここからも大小天守の姿が見れる場所ですが現在全面修復工事のため確認出来ない状況です。

二の丸広場に設けられた復興見学ルートを進むと見えてきたのは地震で崩落し運ばれた多くの石垣の石。特別史跡である熊本城の石垣は城にとって貴重な文化財。一旦ここに運び置かれた石には一つづつ個体識別番号が付けられ個体ごとに石の特徴を記録し元の場所へと復旧される予定とされています。


大小天守へ向かうルートでもうひとつ見学が出来るのがこの戌亥櫓。今回再び訪ね櫓下の広場へと歩いて降りることが出来より近づいて見学することが出来ます。戌亥櫓は明治時代に解体されたもので平成になり再び復元された木造の櫓。2年前の地震では櫓下の石垣が大きく崩れましたが角石が崩壊せずに残り倒壊を免れました。代わりに東側の石垣は大きく崩落し現在も地震発生当時のままの状態です。


戌亥櫓を見納めルートを進むと見えて来たのは「三の天守」とも呼ばれる宇土櫓の姿。こちらは高さ21mと大天守に続く大きな石垣の上に築かれ威風堂々とした櫓です。2年前の地震では南側の続櫓が倒壊しましたが宇土櫓は壁や床が破損した程度で倒壊までには至らず無事に残りました。

宇土櫓横の加藤神社から境内に入り見えてきたのは復興見学の最後の場所となる大小天守閣の現在の様子。現在全面的な復旧工事が進められ手前側の小天守土台となる石垣は現在撤去され足元から補強工事が進められています。また6階建ての大天守は今月最上部の屋根の鯱が新たに被せられたばかり。今この段階で本来の格調高い大小天守閣の姿は見れなくとも着実に復興へ向かっていることを確認出来る貴重な場所。工事は2019年の復旧完成に向けて着々と進められています。
今回は地震から二年目を迎えた時にこの熊本城から復旧する姿を見学させて頂きました。
今後工事の安全と無事を祈り熊本全体の復旧と復興が進んでいくことを切に願います。
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