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ライフオブパイ 

ライフ オブ パイ

1月25日に公開された話題の映画「ライフ オブ パイ」を鑑賞しました。

鑑賞前から予告編などで、映画のストーリーと映像の美しさに惹かれていましたが、

見終わって、それ以上に深い意味を込めた映画であることがわかりました。


この物語の原作は、カナダの小説家ヤン・マーテル著書『パイの物語』を基に、

近年アジア人として世界的な名作を手がけることでその名を不動のものにした、

アン・リー監督の最新作品です。


これからは物語の内容を記しますので、映画を見ていない方はお先に鑑賞ください。


映画のストーリーは、16歳の青年パイ・パテル(スラージ・シァルマ氏)が家庭の

事情で、インドで営んでいた動物園を閉館することにより、飼育していた動物たちを

家族と共に貨物船(なぜか日本船?)でカナダへと移住する話しから始まります。

(映画前半では主人公が過去に起きた半生を作家に語るシーンから始まります)


航路の途中、乗船した船が嵐に遭遇し、乗っていた船員もろともに沈没します。

沈没した貨物船から救命ボートにて助かったのは、パイ・パテルと4匹の動物たち。


その動物はシマウマとハイエナ、そしてオランウータン。そして今回物語の中心的

な存在となるリチャードパーカーと名づけられた猛獣のベンガルトラ。


この設定には深い意味が込められて、普通に映画を見ていたら気づかない仕掛け

となっています。


ここから少年とトラ(動物たち)との227日間の漂流生活が始まるわけですが、

これを見事に映像化させていることにまず感嘆を覚えます。


大きな海洋にポツンと浮かぶ船にはわずかな食料しかなく、また飲み水も雨水

のみというだけに、一隻のボートの上で、直様飢えと渇きのために生き残ること

への互の闘いが始まります。


漂流生活が続き次々にその命が絶えて行き、最後に残されたのは少年パイと猛獣

のリチャードパーカー(トラ)。

なぜ、人間とトラなのか。映画を見て考えさせられます。


リー監督は来日した映画の記者会見でトラのことを次のように述べていました。


「トラは、いろんなものの象徴です。パイにとっての敵でもあり、恐怖でもある。

そして、自然でもあり、神でもあります。そうしたものと共生するという謙虚な気持ち

こそが、人間が生き延びるためには必要なのです」

また「少年がいかに成長するか。神をどうとらえるか。純粋さ、空想の力とは何か。

パイは万人を表す存在だ」とも。



このセリフにストーリーの全てが凝縮されている様です。


映画では食肉を拒むシーンや様々な信仰に触れる宗教的なものも描かれています。

生きるか死ぬかの極限に陥った時、自分も含めて人は果たして何に縋り付くか。


希望と絶望が繰り返す漂流のライフ。。

トラを神格化させ、一隻の小さなボートで共に生きることを課せた作家のねらい。。

映画では主人公の生死を掛けた生き様を、生々しくも現実以上にリアルに写します。


物語の最後、ジャングルへ去っていくトラの後ろ姿を、

映画を見た方がどのように感じるか。。。




この映画は、割り切れない人生の難しさと、生きることへの希望を

それぞれの生「ライフ オブ パイ」で描いた物語と感じました。



映画は2Dと3Dとありますが、お勧めは3Dです。

興味を持った方は是非ご鑑賞ください。



ライフ オブ パイ オフィシャルサイト



ヤン・マーテル著『パイの物語』/竹書房

パイの物語






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