FC2ブログ

日日是好日

06« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»08

このページの記事一覧

奥村昭雄さん 

奥村昭雄さん


昨年末に虚血性心不全でお亡くなりになった建築家の奥村昭雄さん。

数年前からお身体の調子が良くなかった様子でしたが、奥村さんの

訃報はやはり寂しさを感じるものがありました。


奥村さんは1928年に東京都に生まれ、東京美術学校卒業後に

吉村順三氏の設計事務所に入所し、建築はもちろん家具作家としても

多大な功績を残されました。


特に日本独自の空気集熱式ソーラーシステムを開発され、住まいの

温熱環境にパッシブという手法を取り入れ、日本のパッシブソーラー

の草分け的な存在でありました。


そのご活躍は海外でも高く評価され、国際太陽エネルギー学会(ISES)

ウィークス賞を受賞し、晩年では東京藝術大学の名誉教授として後世の

建築環境教育にもご尽力されました。


そのご活躍の中でもっとも大きな功績となったのは、室内環境の空気の流れを

デザインされたことではないでしょうか。これが後にOMソーラーという名で

世に広まったことは有名であり、環境との共生での大きな痕跡となりました。


星野山荘スケッチ


上の絵は奥村さんによって描かれたもので、煙突の排熱を温風床暖房に

利用した山荘の断面図ですが、これが現在のOMソーラーそよ風といった

空気集熱式暖房の元となった循環システムの原案です。


実にシンプルであり、それでいて環境にも配慮された優れたアイデアです。


奥村さんの師匠であった吉村順三さん、そして奥村さんに共通してあったものは、

自然に対し忠実で、人に対しては温かく建築についてはどこまでも実直で、必要

に飾らなくとも空間全体を通して均一な美しさが貫かれていたというところでは

ないでしょうか。


私も建築に身を置きながらいつしか建築のそんな美しさや佇まいといったものに

素直に惹かれるものを感じていました。


そんな思いが高じ、現在奥村さんが創造した空気循環システムを屋根に搭載した

住まいに私自身が住んでいます。

太陽が天上に登り始めると共にこのシステムが自動的に働いて、住まいの空間に

温熱を適切に与えてくれるのです。


この住まいに住み続ける限り、また建築に身を置いている限り、現代の環境世代

に大きな功績を残してくださった建築家の方々に深く尊敬の念を重ねつつ、無償

で与える太陽の無尽の恩恵とその環境に、これからも歓びを重ねて行くでしょう。


ここで奥村さんの生前での貢献を讃え、心からのご冥福をお祈り申し上げます。








カテゴリ: 感想

テーマ: 日記

ジャンル: 日記

[edit]

TB: 0    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://toyama2717.blog.fc2.com/tb.php/72-62cda832
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)